フランス語の名言 · Les mots de Chinami
Yasmina Khadraヤスミナ・カドラ
« Pour vivre heureux, il faut vivre sans rancune. »
幸せに生きるためには、恨みなしで生きなければならない。

Bonjour 千奈美です!
今月の名言格言のコーナー、 アルジェリア出身の作家 Yasmina Khadra(ヤスミナ・カドラ 1955年~)の言葉をご紹介しました。
Podcastでご紹介した通り、彼のこの名前はペンネーム。アルジェリア軍の検閲を逃れるために、妻の提案で女性名にしたのだそうです。精力的に執筆を続け、イスラムの声を伝える作家として世界的にも貴重な存在です。
さて、現在の「アルジェリア民主人民共和国」。フランスがアルジェリアを占領し始めたのが1830年、その後1962年独立しました。古くから内外の争いが絶えない地域という印象です。今回のショコラではアルジェリアについての言及がいくつかあったので私もいろいろと調べてみましたが、まず国の美しさに圧倒されました。いくつかの国との国境、地中海、さまざまな文化の融合。なんと美しいところなのでしょう。ローマ帝国時代の遺跡も多くあり、世界遺産の宝庫なんだそうです。首都のアルジェは、アフリカのパリと呼ばれるくらいおしゃれなんだそう。治安に問題がなければ観光客がわんさと押し寄せそうです。ちなみにカミュの「異邦人」の主人公はアルジェに住んでいましたよね。
今回ご紹介した言葉、不条理や自分のせいではない不幸な事柄を恨んでいては幸せにはなれないという、とてもストレートで前向きなメッセージ。ましてアルジェリア出身の彼だからこそ、重く深い言葉になっているかと思います。どんな出生でも、どんな環境でも恨んでいるエネルギーがあるなら幸せに向けた方がいい。
このメッセージは、どんな人の人生でも活用できるかと思いました。親や学校や、職場などで納得いかないことも多いし、日本全体への不満も多い、そんな中でも誰かや何かを恨むことで幸せに暮らすことはできないですもんね。幸せって顔をしかめて追求するものではないのだから。しかし、だからといって、全てを忘れて陽気になれということでもなさそうです。大事なことは、今を見極め、恨みつらみがあっても、それをいかに切り離して幸せな状態にするのかというのは自分という「個」次第、という、ヤスミナカドラのメッセージが伝わってきたのですが、皆さんはいかがでしょう?
ではまた!
Chinami