フランス語の名言 · Les mots de Chinami
Serge Moscoviciセルジュ・モスコヴィッシ
« Les minorités changent le monde, pas les majorités. »
世界を変えるのは多数派ではなく、少数派である。

千奈美です!Bonjour!
今回ご紹介したのは、Serge Moscoviciの名言。ルーマニア出身でフランスを拠点にした社会心理学者です。概要はこちらから。
今回はセルジュ・モスコヴィッシが提唱した「マイノリティ・インフルエンス」という理論について、考えてみました。
それは今の日本で必要なのではないかなと、ジャーナリストの西村カリンさんの言葉を思い浮かべて感じているからです。
私たちは日常生活の中で、無意識のうちに多数派の意見に合わせることが多いものです。
学校や職場、あるいは社会全体においても、多数の人が支持する考え方や価値観は「正しい」と見なされやすく、それに従うことが安心感。
でも、社会の歴史を振り返ってみると、大きな変化は必ずしも多数派から生まれたわけではないですよね。
モスコヴィッシによれば、社会の中で少数派が多数派に影響を与えることは決して例外ではなく、むしろ社会変革の重要な原動力であると言っています。
少数派の意見が広がるために必要なことはなんだろう?
多様性の社会、たくさんの意見がある中で、影響力を持つのはどんなことなのでしょう?
わたしなりに考えてみました。
まず必要なのは、一貫性かなと。意見が揺らがず、時間をかけても同じ主張を繰り返すこと。
そして、その主張の裏にある確信。
信念の強さが説得力を生み、人々の心を揺さぶるのでしょうが、最近の新進の政治家を見ていると、ただ頑なに自分の意見を押し通すのではなく、相手の立場を理解しながら対話する柔軟さが人々の感情を揺るがしているとも思えるので、基本的にはそこが大事かもしれません。
今、社会ではまさにマイノリティ・インフルエンス。
SNSなどの情報発信手段の普及によって、少数派の声がかつてないほど広がりやすくなりました。
環境問題やジェンダー課題、少子高齢化。が、ß同時に、情報の氾濫の中で一時的な話題に埋もれてしまう危険もあります。
だからこそ、モスコヴィッシが説いた「一貫性」と「確信」の価値は、今の時代にこそ重みを持つのかもしれませんね。
私たちの声はたった一つの声。
でもそれがより良い社会をつくることにつながっていくのかもしれない。
そんな希望を、今回ご紹介した言葉で感じました。
ではまた。À bientôt!
Chinami