フランス語の名言 · Les mots de Chinami
Romain Rollandロマン・ロラン
« Même sans espoir, la lutte est encore un espoir. »
希望がないとしても、闘争はまだ一つの希望である。

Bonjour 千奈美です!
今月は、フランスの作家、ロマン・ロランの言葉をご紹介しました。
1866年、フランス中部のニエーヴル県というところに生まれ、パリの高等師範学校で学んだロマン・ロランは、勉学を順調に究めて、歴史や哲学、音楽をはじめとした文化芸術にも精通していきます。大学で教鞭をとりながら多くの作品を発表し、1915年にはノーベル文学賞を受賞した大作家。二つの世界大戦の最中に生き、反戦や反ファシズムを訴えるヒューマニストでした。当時の風潮としては、戦争は国のために必要なことで、賛成どころか当たり前の時代。
そんな中で、反戦の声を発したロマン・ロラン。ガンジーについての本を書いたことでもわかるように、東洋への造詣も深く、国や人種を超えた真の平和を目指しました。人権と自由を守るために作品を発表し続け、政治的社会的議論を続けたのです。
まさにSDGs!
その一方で、ソ連に共感したロランに、賛否の声も分かれるところですが、それも、一方的な見方をして白黒つけるのではなく、なぜか?について時代背景も含めて考察していくと、ロランや当時のソ連について理解が深まるのかもしれません。今でこそ多様性、などと簡単に言えますが、当時は多様性の価値観はかなり優先順位が低かったはず。いや、もしかしたら大勢はなかったのかもしれません。だからこそ、ロマン・ロランの存在が文学者のみならず世界中の人々に注目されたのでしょう。日本でも、高村光太郎や倉田百三などをはじめとした文学者や有識者たちにも多大な影響を与え、1970年には京都にロマン・ロラン研究所が創立されています。
さて、希望がなかなか見出せない昨今の社会情勢。でも、明るい光は必ず残っているはず。ロマン・ロランの言葉から言えば、「闘争」。大声をあげて闘うことができない勇気のない自分、社会を変えられるほど闘うことができない自分と、まずは向き合ってみたいと思います。
ではまた
Chinami