フランス語の名言 · Les mots de Chinami
Philippe Geluckフィリップ・グリュック
« Dieu a créé l’homme. Et ensuite, pour le remercier l’homme a créé Dieu. »
神は人間を創造した。そして彼に感謝するために、人は神を創造した。

Bonjour 千奈美です!
今月の名言格言のコーナーでは、ベルギーのコメディアンでバンドシネの作家、フィリップ・グリュックの言葉をご紹介しました。
エスプリが効いた深い名言だと私は感じましたが、ショコラ会員の皆さんはいかがでしょう。
Philippe Geluck(1954〜)はベルギーが生んだアーティスト。コメディアン、俳優、脚本家、イラストレーターなど彼の肩書きはさまざまですが、ヨーロッパで知らない人がいないほど超有名人。中でも、社会風刺する猫の漫画「Le Chat」は1983年から日刊紙で連載が始まり、2013年に連載が終わるまで30年続きました。その人気はフランス語圏を越え、アメリカやイランなど世界中で翻訳され出版されています。
タキシードを着て、太ったグレーの地味な猫は、表情も変わらない。駄洒落をまじえたシンプルな言葉だけ、時にはセリフが全くないストーリーだけで表現されますが、多くを語るよりずっと伝わるものが大きい。読んだ後、自分の中に余白ができて、その余白の中で考えられるような気がしました。深く考えないとわからないこともあるので頭のトレーニングにもなるかも!昨年は、この猫の銅像が20体、パリのシャンゼリゼにお目見えして、人々に元気を与えていたそう。
アマゾンでも売っていますので、是非ご一読を!
それにしても、「天は二物を与えず」とか「二兎を追うものは一兎をも得ず」などと言うように、かつて職業とか才能をいろんなジャンルで開花させる人は希少だったのかもしれません。が、自分の表現方法がたまたま「それ」であっただけであって、だんだんといろんな手法が見出されて、二兎以上を追っても許される時代。その才能開花や表現方法が、人のためになることもあれば、真逆のこともあり。自己の開花のために他者から何かを奪うこともOKという人がいるのは、いつの時代も変わらないのでしょうか。となると、時代を軸に語ることは有益じゃないのかもしれないなあ、などといろいろと考えてしまうフィリップ・グリュックの言葉。
はて、神様はどんなデザインを持って人を創造したのだろうか?と思いを馳せる秋です。
ではまた。
Chinami