フランス語の名言 · Les mots de Chinami
Marguerite Yourcenarマルグリット・ユルスナール
« Tous nous serions transformés si nous avions le courage d'être ce que nous sommes. »
もし我々に本来の自分であろうとする勇気があるならば、すべてが変化するだろう。

千奈美です!Bonjour!
ユルスナールは1903年に生まれ、1987年に亡くなった20世紀の知性です。
フランス・アカデミーに初めて選ばれた女性会員としても知られています。彼女の代表作『ハドリアヌスの回想』では、古代ローマ皇帝の内省や哲学が描かれていますが、それは同時に「人間とは何か」という普遍的な問いへの探求でもあります。
作家であると同時に、人生を深く見つめる思想家でもあった彼女の言葉には、常に鋭い洞察と精神の自由を求める姿勢が表れています。
「本来の自分である」というのはどういうことなのか、ふと考えてしまいました。
私たちは日々、社会の中でさまざまな役割を演じ、周囲の期待に応えながら生きています。
その過程で、自分自身の本質が何だったのか、見失ってしまうことも少なくない毎日。
ユルスナールの言葉にある「勇気」とは、そうした外からの期待や習慣を一度手放し、自分の内側に向き合うことなのかなあと思いました。
この言葉は、現代社会においても強く響きます。
SNSでは「理想の自分」や「他人によく見える自分」を演じることが簡単になった一方で、心の中では孤独や違和感を抱えている人も多いのではないでしょうか。
「本来の自分であること」の大切さと、それがいかに難しいかは、ますます切実な問題になっているように感じます。
私自身もまた、「自分らしくあること」とは何かを、日々問い直しています。
周囲の目を気にせず、自分の感覚や価値観に正直であろうとすることは、時に不安や孤独をともないます。
それでも、自分だけの道を見つけたとき、小さな変化が心の中に芽生えるのを感じます。その変化こそが、ユルスナールの言う「すべてが変わる」ということなのかもしれないなと。
今回の西村カリンさんのコメントとともに現代社会についても考えてしまいました。皆さんはどうだったでしょうか。
ではまた。À bientôt!
Chinami