フランス語の名言 · Les mots de Chinami

Marcel Proust

2026-03 · 第650回のエピソードを聴く

« Le véritable voyage de découverte ne consiste pas à chercher de nouveaux paysages, mais à avoir de nouveaux yeux. »
プルーストの名言
幸福 bonheur 文学 littérature 人生 vie

Bonjour! 千奈美です!

今回ご紹介した名言は、フランスの作家、マルセル・プルーストの言葉です。

いわずと知れたプルースト。
代表作「À la recherche du temps perdu」(『失われた時を求めて』)は、今なお、「人生を変えた本」と挙げる著名人もいるほど、世界の名作ですね。

この言葉で思い出したのは、子ども時代に読んだメーテルリンクの「青い鳥」。チルチル・ミチルが幸せをもたらす青い鳥を探しに出ますが、幸せは自分たちの日常にあったというお話。

目の前に広がる風景は、自分の見方や感じ方次第で変わる。

考えてみれば、人は同じ景色を何度も見ながら、そのたびに少しずつ違うものを見ているのかもしれません。

たとえば、子どものころに見た雪景色。大人になってから見る雪景色。

同じ白い世界のはずなのに、感じるものはまるで違います。

子どものころはただの遊び場だった雪が、大人になると、どこか静かで、時間がゆっくり流れるような風景に見えてくる。

風景が変わったわけではありません。変わったのは、私たちの、見方や感じ方なのです。

プルーストが言う「新しい目」とは、遠い国へ行くための旅券ではなく、むしろ心の中にある小さな窓のようなものかもしれません。

その窓が少し開くだけで、いつもの世界がほんの少し違って見える。

忙しい毎日の中で、私たちはつい「どこか別の場所」に幸せがあると思いがちです。

新しい町、新しい仕事、新しい何か。

けれども、もしかすると本当の発見の旅とは、遠くへ行くことではなく、足元にある世界をもう一度見直すことなのかもしれません。

そう考えると、毎日の通り道も、ちょっとした旅になります。

いつもと同じ道を歩きながら、今日は少しだけ「新しい目」で見てみる。

すると、昨日まで気づかなかった小さな発見が、現れるかもしれません。

プルーストの言葉は、そんな小さな旅のすすめのようにも聞こえます。そしてその旅は、どうやら、今ここからでも出発できるようです。

Bon voyage!

Chinami

この名言は Chocolat! 第650回で紹介されました。 エピソードを聴く →
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