フランス語の名言 · Les mots de Chinami

Jules Renard

2024-10 · 第633回のエピソードを聴く

« Le bonheur, c'est de le chercher. »
ジュール・ルナールの名言
幸福 bonheur

Bonjour 千奈美です!

今月の名言コーナーは、フランスの小説家、ジュール・ルナール(1864-1910)の言葉をご紹介しました。

彼の小説、「にんじん」は読んだことがある方も多いと思います。1894年に出された中編小説です。
私も学生の頃、翻訳本を読みましたが、当時の印象は、なんて悲しく残酷なお話。
ストーリーをWikipediaからご紹介しておきます。

フランソワ・ルピックは、赤い髪とそばかすのある顔のために、家族から「にんじん」という仇名で呼ばれ、不当な扱いを受けている。
押し付けられる雑用、理不尽とも思える母親の怒り、自分に対して冷淡な父親をどうにかやり過ごし、時には皮肉とも言える視点で冷静に観察しながらにんじん少年は成長していく。

ざっとこんな感じですが、「幸福とは幸福を探すものである。」なんて、人の幸福に関する名言を言う人が書いたものとはとても思えないですよね。

ルナールは、こうも言っています。

自分も人間でありながら、その人間が私を人間嫌いにする。

この小説は、ルナールの自伝的小説ということで自身の体験がもとになっているそう。
ますます、違和感です。

現代では親ガチャと言われますが、親を選んで生まれてくることはできない。
なんでこんな親のもとに生まれてきてしまったのかという理不尽に対して、多かれ少なかれ怒りを感じる人はまあまあいるのではないかと思います。
親にとってみても、いきなりいい親になるなんて、できっこない。
車の運転をしたことがない人が、いきなり高速道路に出されて、ノンストップで走ってみてと言われるようなもんです。
社会的課題の少子化は、もしかすると神様の賢明な判断?なのでしょうか。

今回ご紹介したルナールの言葉は、結果なにが揃っていてもいなくても、どんな状況にあっても誰もが幸福に生きる権利があるという前向きな意味を持つと思っています。
幸福になりたいと探す、それ自体、その瞬間が幸福。
みなさんはいかがでしょうか。

ちなみに にんじんについてこちらの考察が面白かったので共有しておきます。

ではまた。

Chinami

この名言は Chocolat! 第633回で紹介されました。 エピソードを聴く →
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