フランス語の名言 · Les mots de Chinami

Jane Birkin

2023-08 · 第619回のエピソードを聴く

« Si tu pleures, tu pleures toute seule, mais si tu souris, tout le monde sourit avec toi. »
ジェーン・バーキンの言葉
音楽 chanson 映画 cinéma 希望 espoir モード mode

Bonjour 千奈美です!

今月の名言格言のコーナー、女優で歌手のジェーン・バーキン(1946年- 2023年)の言葉をご紹介しました。

ロンドンで生まれ育ち、フランス映画や音楽の世界で活躍したジェーン・バーキン。フレンチシックの代名詞とも言われるほど、ファッション界にも影響を与えました。エルメスの永遠の名作「バーキン」が、彼女由来なのはご存知かと思います。1984年、当時籐籠がトレードマークだったジェーン・バーキンが飛行機に乗った時、中身がこぼれて機内に散乱、そこに居合わせたエルメスのエグゼクティブ・チェアマンが、「母親になった自分のバッグがほしい」という彼女の希望を聞き、いたるところに実用性が配慮され、しかもファッション性が高いバッグをつくりあげたのだそうです。以降、「金よりも優れた投資」とまで言われるほど貴重なバッグとなりました。

さてジェーン・バーキンですが、モデルとしてキャリアの一歩を踏み出した後、映画界にデビューしたのは1965年の「ナック」。この作品の音楽担当だったジョン・バリーと結婚し出産するも離婚。1967年には「欲望」という映画でカンヌのパルムドールを手にします。その後知り合ったセルジュ・ゲンズブールと事実婚の関係を続け、彼が亡くなるまで公私ともに支え合ったそうです。その一方、1980年に知り合った映画監督ジャック・ドワイヨンと翌年結婚。出産もしましたがのちに離婚。その間も数々の映画に出演してきました。これら詳細は、さまざまなサイトで紹介されていますのでご覧になってみてください。

このようにジェーン・バーキンは世界の人を魅了し、仕事でも大成功をおさめてきたのですが、最初は自信のない「半分少女で半分少年」だったのだそうです。学生時代にそう言われ続け、ボリュームのない胸や大きな下半身のギャップに悩みは絶えず、女優である母や見た目の美しさで優っていると感じていた兄妹にコンプレックスでいっぱいだったのだそう。最初の結婚の時は、ベッドの枕の下にアイペンシルを隠していて、それくらい素顔を見られるのをおそれていたというエピソードを読みました。彼女が自信を持ち始めたのは、ゲンズブールと出会いがきっかけ。真の美しさを認めてくれてからは多少の自信は持てましたが、それでも飛びきれない彼女に、映画でのノーメイクでショートカットの演出をしました。20代後半。その後時間をかけ、やっと自然体のジェーンになっていったのだそうです。雑誌のインタビューでこう話しています。

「自己顕示することも、メイクに煩わされることもなくなりました。自分を偽ったり、役を演じることはもうなかったのです」

「やがて、人々は私の仕事について語るようになりました。それはもはや私が美しく見えるかどうかでなく、女優や歌手としての評価でした。とてもいい気持ちでした」

先日、亡くなったジェーン・バーキンが残した足跡は、作品だけではなく、生き方そのものの中に大きく残っています。これからじっくり味わっていく楽しみを、わたしたちに与えてくれました。

ではまた!

Chinami

この名言は Chocolat! 第619回で紹介されました。 エピソードを聴く →
← 名言一覧へ