フランス語の名言 · Les mots de Chinami

Honoré de Balzac

2025-12 · 第647回のエピソードを聴く

« Le hasard est le plus grand romancier du monde ; pour être fécond, il n'y a qu'à l'étudier. »
バルザックの言葉
愛 amour 文学 littérature 人生 vie

Bonjour! 千奈美です!
今回ご紹介した名言は、オノレ・ド・バルザック(Honoré de Balzac)の言葉。
19世紀に活動した作家。人間喜劇をつくりあげました。
彼自身、破産したり、借金を抱え、愛人や母に肩代わりしてもらったとか、波乱万丈です。
今回ご紹介した言葉はまさに彼の人生。

そしてこれを聞いたとき、私は思いました。
「いや、できればプロットは事前に共有してほしいんですが」と。
偶然という名の脚本家は、こちらの事情をまったく把握していない。
大事な日に限って服にコーヒーをこぼすし、頑張って準備した企画は、直前で外部要因によって急にボツになる。
転んだ瞬間に誰かに見られたり、会いたくない人に変なタイミングで遭遇したり。
この脚本家、ちょっと悪ふざけが過ぎる。
が、しかし、不思議なことに、その"ふざけた一筆"が、人生をいい方向に連れていくこともあります。
準備が遅くなって1本乗り遅れた電車に、偶然会いたかった仕事仲間が乗っていたり、仕事を切られたおかげで新しい仕事が回ってきたり、洋服についたコーヒーの染みのおかげで断捨離できたり。
そう思ったら、すべての出来事は自分の捉え方次第なのでは?
偶然は乱暴なこともあるけど、必然なのかも。
私たちを見捨てるために動いているわけじゃない。
むしろ、想像もしなかった景色に連れていくために、わざと予定を崩してくるのかもしれません。

バルザックは「偶然を研究せよ」と言いました。
これは、自分にとって悪いことだと思うような出来事も、すぐに最悪と決めつけず、俯瞰して考えることの大事さ。
たしかに今は大変でも、後から「あの出来事があったおかげで」と言えることは驚くほど多いですよね。
偶然の仕掛けたドタバタには、だいたい後日談があって、いや、それは自分がちゃんと生み出せるものなのかもしれません。
人生の見えない脚本家は、案外ストーリー構成が上手いのです。
だから今日もし予想外の何かが起きたら、ほんの少しだけこうつぶやいてみようと思います。
「これは、きっと次の章への伏線だな」と。
こう考えるだけで、心がちょっと軽くなりませんか?
人生は100年の夏休み、って誰が言ったんでしたっけ。

ではまた。À bientôt!

Chinami

この名言は Chocolat! 第647回で紹介されました。 エピソードを聴く →
← 名言一覧へ