フランス語の名言 · Les mots de Chinami

Françoise Sagan

2018-09 · 第560回のエピソードを聴く

« Il n’y a pas d’âge pour réapprendre à vivre. On ne fait que ça toute sa vie. »
フランソワーズ・サガン

こんにちは!ちなみです。

今回は、Françoise Sagan(1935年〜2004年) の言葉をご紹介します。

9月に命日を迎えるので、今回はサガンを選んでみました。私は思春期の頃、サガンの本をたくさん読みました。最初は憧れ。主人公は、いつも裕福で早熟で美しい。でも心の中は深い孤独でいっぱいで、10代にして世を憂う。北海道の田舎で日焼けして真っ黒になっていた私とはなんて真逆。なんか私の日常の悩みって浅い!? なんで私はフランスに生まれなかったのかなあと本気で考えたこともありました。しかし、だんだん大人になるにつれ、サガンの描く物語にイライラするようになったのです。

「もっと、ちゃんと生きようよ!もらうばっかりじゃなくて、ちゃんと人に与えようよ!」と感じ、本を閉じたことをうっすら覚えています。
「ちゃんと、ちゃんと」の思想が私を支配していた頃。ようやく、冷静になってサガンについて考えることができるようになったのは相当大人になってから。

サガンの人生は孤独。

10代にして巨万の富と名声を得てしまった彼女を取り囲む大人は、さぞ欲望に満ちていたことでしょう。そして、きっと彼女を心から満たす男性も現れなかったに違いありません。お酒やギャンブルに溺れ、ドラッグにまで手を出す生活。大きな事故や結婚の失敗など、神様が用意していた悲運もありました。それはそれは大変な人生。小説を地でいっている。「破滅も自分の自由」と豪語したそうですが、彼女の「孤独」も、自分自身で選んでいたもの。彼女は一生を通して「孤独」を学んでいたのかもしれないなあと、ようやく、私も思えるようになりました。

そして、周囲のせいではなく、サガンが満たしたい「自分」にずっと出会えなかったということが、孤独の根源なのかもしれないと。

ちなみに「サガン」はペンネーム。本名はフランソワーズ・コワレ(Françoise Quoirez)で、プルーストの「失われた時を求めて」の登場人物から命名したのだそうです。サガン、ではなく コワレが何を感じていたのか?

映画もありますのでDVDで是非ご覧になってみてください。
サガン-悲しみよ こんにちは- [DVD]

ではまた。

Chinami

この名言は Chocolat! 第560回で紹介されました。 エピソードを聴く →
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