フランス語の名言 · Les mots de Chinami

Albert Camus

2024-01 · 第624回のエピソードを聴く

« Créer, c'est vivre deux fois. »
アルベール・カミュの言葉
芸術 art 映画 cinéma 文学 littérature 人生 vie

Choco-kunとこの名言を話す

Bonjour 千奈美です!

今月の名言格言のコーナー、フランスの小説家アルベール・カミュ=Albert Camus(1913〜1960)の言葉をご紹介しました。カミュについては今更私がご紹介するまでもありませんね。43歳でノーベル文学賞受賞という偉業だけでもわかる、世界が認めた偉大なる作家。カミュの作品は、今なお、解説本の出版やデジタル版の配信がなされています。代表作の一つ、「ペスト」はコロナ禍によって、再考されるようになりました。ショコラの前山悠先生が「転落」の翻訳本を出版されたことについても昨年の6月にお伝えしたばかり。また、「異邦人」は、かつてイタリア映画界の至宝と言われるルキノ・ヴィスコンティが1968年に映画化しましたが、マルチェロ・マストロヤンニやアンナ・カリーナが出演していたにも関わらず、ビデオやDVDにはなっておらず。しかし、2021年にデジタル復元版が公開され話題を呼びました。さてその「異邦人」。主人公のムルソーは、あるアラブ人を射殺するのですが、動機は「太陽が眩しかったから」。この一行だけでカミュの「創造力」が伝わりませんか?なんか、すごい。あらゆることを想像させられます。

今回ご紹介した名言、人生を記述したり表現したりすることはすなわち創造で、そのことにより、もう一回自分の人生を明確にしたり意味を見出したり問うたり、生き生きと生きられるということと、私は捉えています。そして、さらに、創造の域に達した作品に触れる受け手も、二度、生きられるような気がしました。しかも他者の目を通して。文化芸術がなぜ大事なのか。カミュの言葉ではっと気づかされました。カミュの名言は他にもいろいろあるのでこの機会に検索をしてみてください。前山悠先生の翻訳本を手に、原書を紐解くのもいいかもしれませんね。

最後に、カミュがノーベル賞を受賞した時の演説の1節を見つけたので共有します。

Discours de réception du prix Nobel (10 décembre 1957)

A M. Louis Germain

"...Chaque génération, sans doute, se croit vouée à refaire le monde. La mienne sait pourtant qu'elle ne le refera pas. Mais sa tâche est peut-être plus grande. Elle consiste à empêcher que le monde ne se défasse. Héritière d'une histoire corrompue où se mêlent les révolutions déchues, les techniques devenues folles, les dieux morts et les idéologies exténuées, où de médiocres pouvoirs peuvent aujourd'hui tout détruire mais ne savent plus convaincre, où l'intelligence s'est abaissée jusqu'à se faire la servante de la haine et de l'oppression, cette génération a dû, en elle-même et autour d'elle, restaurer à partir de ses seules négations un peu de ce qui fait la dignité de vivre et de mourir."

Albert CAMUS

アルベール・カミュ~「ノーベル賞受賞演説(1957年12月10日)」

ルイ・ジェルマンに

おそらくどの時代も、自分たちは世界を作り直すことに身を捧げているのだと、それぞれに信じていることでしょう。ところが私の世代は、自分たちが世界を作り直すことはあるまいと知っているのです。たぶん、私の世代に課せられた任務はもっと大きなものです。それは世界の解体を防ぐことにあるのです。堕落した革命、狂気の沙汰と化した技術、死んだ神々、衰弱したイデオロギーが入り混じる腐敗した歴史、さまざまな凡庸なる権力が、こんにち、すべてを破壊することはできても、説得するすべはもはや忘れてしまい、知力が下落して憎悪と弾圧の奴婢にまでなり下がったような腐敗した歴史、―そんな歴史の相続人である私の世代は、否定のみから出発して、生きることと死ぬことの尊厳をなすものを、いささかなりと、自分たちの世代のなかに、そしてまたそのまわりに、再建しなければなりませんでした。

(アルベール・カミュ、『カミュ全集9』、清水徹訳、新潮社、1973年)


今年もどうぞ宜しくお願いします。

Chinami

例文Exemples

Je pense que cette idée signifie qu'on se transforme à travers ce qu'on crée.

C'est une belle manière de parler de l'engagement personnel dans l'art.

Je suis d'accord : chaque acte de création nous fait renaître d'une certaine façon.

Mais est-ce que cela s'applique aussi aux petits gestes créatifs du quotidien ?

Camus parle surtout de l'art, mais j'aimerais l'appliquer à la vie ordinaire aussi.

C'est une citation qui m'invite à réfléchir sur ma propre créativité.

この名言は Chocolat! 第624回で紹介されました。 エピソードを聴く →
← 名言一覧へ