パスカル・ボニゼール

パスカル・ボニゼール

監督

Pascal Bonitzer

1946年パリ生まれ。1969年「カイエ・デュ・シネマ」誌の映画批評家としてキャリアをスタートさせる。1976年には、19世紀にフランスの農村で実際に起こった尊属殺人事件を扱ったミシェル・フーコーの研究書をもとに事件の映像化を試みたルネ・アリオ監督の野心作『私、ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』の共同脚本に参加。以降、脚本家として作家主義的な映画監督ラウル・ルイス、アンドレ・テシネらとの協働を重ねたが、なかでもジャック・リヴェットの脚本家として確固たる実績と知名度を確立し、『地に堕ちた愛』(1984)、『彼女たちの舞台』(1988)、『美しき諍い女』(1991)、『恋ごころ』(2001)などの脚本を手がけた。脚本の仕事と平行して、1996年には満を持して『Encore(アンコール)』で監督デビュー。練り上げられた自作の脚本、知的にして軽妙なコメディタッチの作風はフランス映画の貴重な流派であり、長年のファンの期待を裏切らない『オークション ~盗まれたエゴン・シーレ』は監督第9作に当たる。他の監督作にミステリの女王アガサ・クリスティの「ホロー荘の殺人」を原作とした『華麗なるアリバイ』(2008)がある。2023年に惜しまれて早世した監督ソフィー・フィリエールとの間にもうけた娘アガト・ボニゼールは女優として活躍している。

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