オークション ~盗まれたエゴン・シーレ

オークション ~盗まれたエゴン・シーレ

Le Tableau volé

フランス公開 2025年1月10日
日本公開 2025年1月10日
ドラマ

ナチス・ドイツが略奪した
エゴン・シーレの「ひまわり」を巡る
実話にインスパイアされた物語。

2000年代初頭、フランス東部の工業都市ミュルーズ郊外。若い工員の家で発見されたひまわりを描いた風景画が、ナチスに略奪されたウィーン分離派の画家エゴン・シーレの作品であることが判明する――。この歴史的事実に基づき、多彩なキャラクターが織りなす知的でエスプリの効いたドラマで、美術オークションの裏側で繰り広げられる権謀術数をスリリングに描いたのが本作『オークション ~盗まれたエゴン・シーレ』だ。 監督はフランス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠ジャック・リヴェット作品の脚本を数多く手がけたパスカル・ボニゼール。本作では美術オークション業界の内部構造や、富裕層と労働者階級の世界を見事に対峙させ、特権階級の残酷さを鮮やかに描き出す。辛辣な皮肉を交えながら、綿密な取材に基づくリアルなアート・ビジネスの世界や、オークションの緊迫感も見どころのひとつ。 1枚の絵を巡り次々と明らかになる登場人物たちの隠された秘密。 彼らが本当に手に入れたいものとはー?

【ストーリー】

始まりは、競売人に届けられた一通の手紙

パリのオークション・ハウスで働く有能な競売人(オークショニア)、アンドレ・マッソンは、エゴン・シーレと思われる絵画の鑑定依頼を受ける。シーレほどの著名な作家の絵画はここ30年程、市場に出ていない。当初は贋作と疑ったアンドレだが、念のため、元妻で相棒のベルティナと共に、絵が見つかったフランス東部の工業都市ミュルーズを訪れる。絵があるのは化学工場で夜勤労働者として働く青年マルタンが父亡き後、母親とふたりで暮らす家だった。現物を見た2人は驚き、笑い出す。それは間違いなくシーレの傑作だったのだ。思いがけなく見つかったエゴン・シーレの絵画を巡って、さまざまな思惑を秘めたドラマが動き出す…

この作品の真の主役はミュルーズ郊外の一軒家で長らく煤にまみれながら、ひっそりと時を過ごしていたエゴン・シーレの「ひまわり」だ。
その生涯は30年にも満たず、「夭折の天才」と称されたシーレはウィーン画壇の帝王だったグスタフ・クリムトの弟子とされているが、自分の生年(1890年)がオランダのポスト印象派の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホが死去した年と同じだということに運命を感じていたという。
クリムトとゴッホはともに「ひまわり」の絵を描いているが、シーレの「ひまわり」がそのふたりの先達に影響を受けていることは想像に難くない。
ナチス・ドイツに略奪されたこの「ひまわり」がこの世に姿を現したとき、この絵を通じて、登場人物たちの隠された秘密が明らかになり、人生で本当に手に入れたいものを見つけ出していく。

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