フランス語の名言 · Les mots de Chinami
Coletteコレット
« Faites des bêtises, mais faites-les avec enthousiasme. »
ハメをはずしなさい。ただし、徹底的にやること。

Bonjour 千奈美です!
今月は、フランスの作家、シドニー=ガブリエル・コレットの言葉をご紹介しています。
コレットは、パリから南へ180kmほどの、ブルゴーニュ地方サン=ソヴール=アン=ピュイゼーという自然豊かな村に生まれました。亡くなってから70年近くたちますが、村には彼女の記念館があったり、コレット通りと名付けられた道もあります。また、本人は宗教的な葬儀は望まなかったということですが、亡くなった時は、国葬という、国をあげての悲しみの表現で見送られたのだそうです。いかに彼女が愛されている作家かがわかりますね。
彼女の生涯についてはWikipediaで読んでいただければ分かる通りなのですが、作家としては、年上の夫のゴーストライターから出発しました。しかし、浮気癖や性癖、他の才能からの搾取、など、夫としてだけでなく人間として?マークの連続。そのうちに、
Quand on est aimé, on ne doute de rien. Quand on aime, on doute de tout.
人は愛される時は疑いなどしないが、愛する時にすべてを疑いはじめる。
という言葉どおり。(これも言い得て妙ですね)夫を愛するがゆえなのか、不信感を持ち始めてからは、夫から自立し、その才能をどんどん開花させていきます。その後は、最初の夫を含む3度の結婚、異性同性問わぬ恋愛、その経験を生かした作品の数々、作家にしてパントマイムの踊り手で女優。なかなかに自由奔放。ちょっと羅列しただけでも、コレットが、いかに当時の男性が手を焼く女性で、そしていかに魅力的だったかわかるような気がしませんか?
自分に正直で、曲げられない生き方。傷つくことも周囲からの圧力があっても、自分の人生で「ハメ」をはずし続け、それが自分自身であるというおおいなる自信となっている。おろかであろうが、周囲になんと言われようが、自分を受け入れ、何事も徹底的にやるという強さを感じます。自分の作品の舞台オーディションで無名のオードリーヘプバーンを抜擢したことで知られるわけですが、それも彼女の直感のなせるわざ。コレットの功績はたくさんありますが、ただこの一点だけでも後世に語り継がれてもいいくらいですよね。
5月といえば気候があたたかく気持ちよくなってくる反面、5月病があって気持ちがふさぐ事もあるかもしれません。そして、世界には暗いニュースが溢れています。世界の一部は、ハメを外しすぎている。どうか、そのbêtiseが、誰かを幸せにする方向に向きますよう。コレットの言葉の真意が世界に浸透することを祈っています。
コレットの映画ですが、キーラ・ナイトレイ主演『コレット』、私もショコラで取りあげることになってから観ました!コレットのハンサムウーマンぶりがよくわかります。あと、『シェリ』というコレット作品も映画化されています。こちらはミシェル・ファイファー主演。どちらもぜひご覧ください。
ではまた!
Chinami