東京都美術館は「東京府美術館」として生まれました。1926(大正15)年、大正が終わり、昭和が始まった年です。このころ上野公園では、9月に院展(日本美術院)と二科展(二科会)が、10月には文展(文部省美術展覧会)がすでに開催されていました。やがて東京府美術館(以下、府美術館)がこれらの会場となります。秋に展覧会が多く開かれたことから、「芸術の秋」の由来になったともいわれています。府美術館ができるまでは、日本には公立の美術館がありませんでした。「ヨーロッパの都には美術館があり、文化のシンボルとして自国をアピールしている。美術館のひとつでもなければ西洋に後れをとる」、こうした世論が新聞各紙をにぎわせていました。
東京都美術館は、「アートへの入口」として、誰もが気軽に訪れることができ、「創造と共生の場」となり、「心のゆたかさの拠り所」となることをミッション(使命)に掲げています。世界の名画や現代作家の作品に出会うことができるだけでなく、子どもから大人までが楽しめるさまざまなプログラムが用意され、人と作品、人と人との対話等によるコミュニケーション活動にも参加することができます。アート・コミュニケーション事業では、さまざまなかたちの対話や出会いを通して、人間性豊かなコミュニティの形成と新しい価値の創出に向けた、各種ワークショップや鑑賞プログラムを実施します。(美術館サイトより)