Robert Doisneau au Musée de la Photo
パリを舞台に多くの傑作を生み出したロベール・ドアノー
ロベール・ドアノーは、生来の自由な精神と“イメージの釣り人”とも評される類まれな洞察力で日常の小さなドラマをとらえ、“ドアノー劇場”とでもいうべき独自の世界を生み出し写真史上に大きな足跡を残しました。稀代の“演出家”ともいえるドアノーが作り出した軽妙洒脱な人間ドラマは、忌憚のない人間賛歌として見るものを幸福感に満ちた世界へいざない、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
『~生誕100年記念~写真展 ロベール・ドアノー』は、ロベール・ドアノーの生誕100年にあたる2012年を機に、彼の残したネガ・作品を管理保管する目的で創設されたアトリエ・ロベール・ドアノーの全面協力のもと、その業績を一望にする大規模な回顧展です。ロベール・ドアノーが残した約40万点にも及ぶネガから精選した作品約200点で展観する本展は、ドアノーの代名詞とも言えるパリを舞台にした作品はもとより、1920年代の初期作品、第二次大戦中戦後の作品、各界著名人たちのポートレート、子供たち、さらに初公開となるカラー作品などとともに、多数の資料を展示することで、写真家・ロベール・ドアノー創造の秘密に迫ります。
単なる「スナップ写真の天才」にとどまらず、ロベール・ドアノーの名を写真史に刻む ことになったのは、徹底した性善説に基づく人間に対する愛情と、際限のない好奇心が生み出す忍耐と視線、そして写真に対する飽くなき実験精神でした。
ドアノーの軌跡は、“写真の世紀”ともいわれた20世紀をも見事に反映しています。生涯、「自分は芸術家ではない」と言い続けた偉大なヒューマニズムの写真家がとらえた作品は、一枚の写真の表現の可能性を私たちに問いかけ、新鮮な輝きをもって多くの共感と新たな感動を呼び起こします。(プレスリリースより)
Chocolat!第284回で本展の紹介をしています。