Odilon Redon au Musée Mitsubishi
110年間フランスの城館に秘蔵されていた作品、本邦初公開!
オディロン・ルドン(1840-1916)は、印象派を初めとす る画家たちの関心が外界の情景描写に向けられていた時 代に、夢の世界に無限の可能性を見出し、独自の画業を展開した。岐阜県美術館は質量ともに充実したルドン・コレクションを30年以上にわたって形成し、初期の白黒 の世界(ルドン自身が「ノワール」=黒と呼んだ幻想的な素 描や版画)から、後半は一転して華やかな色彩世界が花開 く、ルドンの生涯を網羅している。
本展は、岐阜県美術館の全面的な協力のもと、世界有数のルドン・コレクションを誇る岐阜県美術館の所蔵品によって、ルドンの幻想 世界を通観した。
本展はまた、ルドンに影響を与えたモ ローやブレスダン、ファンタン =ラトゥールやゴーギャン などの同時代人、あるいはルドンの影響を受けたドニを はじめとするナビ派など、ルドンに先駆け、後を受け継 いだ画家たちを併せて概観しており、ルドンが切り開い た象徴主義の世界の広がりと奥行きを辿ることができた。
本展の開催に合わせ、三菱一号館美術館が新規収蔵した《グラン・ブーケ(大きな花束)》が公開され、ルドンが 描いた最大級のパステル画でありながら、110年間フランスの城館に秘蔵されていた作品の本邦初公開として、大きな反響を引き起こした。《グラン・ブーケ》を岐阜県美 術館の作品とともに展示することで、描かれた時代背景や、ルドンの画業における《グラン・ブーケ》 の位置づけを明確にすることができただけ でなく、岐阜県美術館の250点を超えるルドン・コレクションには大型の装飾画が欠けていることから、この欠落を補うことがで きた。
なお《グラン・ブーケ》は非常に脆弱なパステルで描かれていることから、作品保護 のために展示期間に制限を加えなければならない。来館者の便宜を図るために、「ルドンとその周辺」展の会期終了後は公開しないこと、次の公開は2012年9月のシャルダン展となることを、チラシなどに記載したことで広く理解を得て、混乱を防ぐことができた。(美術館PDFより)
Chocolat!第275回で本展の紹介をしています。