「女性のヌードが撮りたい」
かつて、作家のセルジュ・ブラムリーにカメラを与えられたベッティナ・ランスは、何が撮りたいかと聞かれて、すかさず「女性のヌードが撮りたい」と答えたといいます。
1978年、初めての被写体にストリッパーを選んで以来、女性をモデルとした作品を数多く発表してきた彼女は一貫して、女性たちが生まれながらにしてまとう華やかさと儚さ、内面から湧き出る美や苦悩、憂いを写し出してきました。その被写体にはマドンナ、シャロン・ストーン、ケイト・モス、ソフィー・マルソー、シンディ・クロフォードなど、映画や音楽、ファッション界で一時代を築いた魅惑的な女性たちが名前を連ね、レンズの前で飾り気のない心情や濃厚な人間性を惜しげもなくさらしています。日本からはベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶ、ファッションモデルの道端ジェシカの2人が、これまでのイメージを覆すかのような一面を見せてくれます。
本展の出展作品58点の中には、「ベッティナでなければ写せない」とまで言われる女性たちのしぐさや眼差しとともに、本能的かつ自由奔放な「女性」を形づくるベッティナ・ランスの刻印が印されています。それは、あたかも写真家と被写体による一瞬の楽園-PA RADISE-のように、見るものを惑わすのです。(公式サイトより)
Chocolat!第237回で本展の紹介をしています。