Expo Charlotte Perriand a Kamakura
20 世紀の建築とデザインに画期的な刺激をもたらしたシャルロット・ペリアン
シャルロット・ペリアンは、1927年のサロン・ドートンヌに出品した 「屋根裏のバー」 が認められ、 ル ・ コルビュジエのアトリエに入所しました。 そこでル ・ コルビュジエと ピエール ・ ジャンヌレとともに手掛けた鉄やアルミニウム、 あるいはガラスといった新し い素材を用いた内装は、 「住宅インテリア設備」 として、 住宅に新しい概念をも たらしました。
1940 年にペリアンは、 かつてル ・ コルビュジエのアトリエで同僚だった 坂倉準三や柳宗理の推薦によって、 商工省の 「輸出工芸指導顧問」 として初 来日します。 海外向けの工芸品の改良 ・ 指導を任されたペリアンは、 柳宗理と ともに日本全国をまわり、 仙台の工芸指導所では若い研究員たちに、 素材の 扱いやデザイン手法など、 ヨーロッパのモダン ・ デザインの実際を示しました。 日本滞在中に 「民藝」 運動の推進者である柳宗悦や河井寬次郎らと交友し たペリアンは、 「民藝」 の理念に触れ、 また地方に残る伝統的な意匠や素材、 技術を同時代の感覚と結びつける試みをしました。 1941 年の 「ペリアン女史 日 本創作品展覧会 2601 年住宅内部装備への示唆」 ( 通称 「選擇、 傳統、 創造展」) で発表した 《竹製シェーズ・ロング》 はそのひとつです。 このほかにも、 彼女が提案した竹や木を素材とした合理的かつ現代的なデザインは、 当時の日 本のデザイン界に強く深い示唆を与えました。 それは戦後のデザインにも鮮明な流 れとなって残り、 今なお絶えず更新されながら脈々とつづいています。
1953 年に再び日本を訪れたペリアンは、 東京で 「芸術の綜合への提案―コル ビュジエ、レジェ、ペリアン3人展」 (1955 年 ) を開催。 文楽から着想した椅子 《オ ンブル (影)》 をはじめ、 違い棚をヒントにした書架 《雲》 など、 戦前の自身の 日本体験をデザインに生かした数々の名作を生み出し、 高い評価を得ています。
5 つの章で構成される本展では、 家具、 インテリアに関する図面、 写真資料 のほか、 シャルロット ・ ペリアンが撮影した写真、 交友のあった日本の人々とのあ いだの書簡など約 500 点を紹介します。 ペリアンと日本人との間の感性の共鳴と その波及をたどりつつ、 21 世紀の建築やデザインを考える機会となれば幸いです。(プレスリリースより)
Chocolat!第268回で本展の紹介をしています。