ファン・ゴッホのジャポニズムと日本人のファンゴッホ巡礼
ファン・ゴッホはパリの画商ビングの店の屋根裏部屋で大量の浮世絵と出会い、それらに魅せられ、それらを研究するとともに、「日本の夢」の中に没入していきながら南仏アルルで多くの傑作を描きあげていきました。そして「耳切り事件」の後、その夢が遠ざかる中、サン・レミ、オーヴェールでも傑作を描きつづけ、日本への関心も持ち続けていました。夢はそこで、画家の死によって断たれます。しかし、消え去ってはいなかった。数十年の時を経て、その夢にふれた日本の画家たちが今度はファン・ゴッホにふれることを夢見て、ファン・ゴッホ終焉の地オーヴェールに次々に巡礼に訪れ、芳名録に言葉や絵を残していきます。それは時空を越えて巡った夢の物語、日本の夢の生成と転生の物語と言ってよいでしょう。
本展覧会は6年にわたる準備期間をかけ、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館のスタッフたちとも綿密な打合せを重ね、世界各地のコレクションと交渉しながらつくりあげた展覧会です。日本3会場の後にファン・ゴッホ美術館でも開催され、カタログも日、英、蘭など数か国語で出版され、新しい知見や情報が数多く盛り込まれた学術的価値の高いものになります。 ファン・ゴッホ展をはじめ多くの展覧会企画を手掛けてきたコルネリア・ホンブルクさんにもゲスト・キュレーターとして加わってもらい、各地の美術館や個人コレクターのもとに何度も足を運んで困難な出展交渉をしてもらいました。今回日本で初めて見られる傑作、美術通の方々もこれまで見る機会のなかった作品、今回見逃すともう見られないかもしれない作品、さらには、初公開をふくめた貴重な資料や浮世絵作品が集まります。 (公式サイトより)
Chocolat!第544回で本展の紹介をしています。